葬送のフリーレンの原作、キャラクター
あらすじまとめ
出展:葬送のフリーレン公式
『葬送のフリーレン』は、山田鐘人さん原作、アベツカサさん原画の漫画で、週刊少年サンデーで連載中です。
2021年、第14回マンガ大賞、第25回手塚治虫文化賞新生賞、2023年に第69回小学館漫画賞を受賞した作品です。
この物語は、魔王を倒したエルフ・フリーレンと、一緒に魔王と戦ったパーティーのその後を描いた作品です。
また、寿命が長い故に人の人生、他人に対して無関心であったが、ヒンメルを知るために旅をする過程で、さまざまな人と接して行くたびに豊かな感情が芽生えていくフリーレンの成長物語でもあり、この作品のテーマでもあります。
この物語をお勧めする理由
この物語は冒頭でもお話ししたとおり、通常メインイベントである魔王討伐のその後を描いた物語であり、派手な戦闘シーンや魔法、格闘、伝説の武器などが出てくるものではなく、静かに物語は進んでいきます。
物語の中では、魔物の討伐や大魔法を使う場面、フェルンと共闘する戦闘場面もありますが、人とのふれあいをテーマに、ところどころにヒンメルらとの冒険の回想をしながら、フリーレンの心の成長を描いています。
無愛想で人のことは他人事と関心のなかったフリーレンですが、フェルンの誕生日にプレゼントをしたり、ヒンメルの銅像をヒンメルの好きだった花を探し出して植えたり、徐々に人に対する思いやりの心が備わっていきます。
無愛想なフリーレンですが、どこか子供っぽく、朝起きられなかったり、だらしのないところをフェルンにたしなめられたりと、思わず微笑んでしまう場面もあります。
フリーレンの旅の目的は、「人を知る旅」でしたが、途中からヒンメルの魂と話すという目的に変わります。
目的地は魔王城付近。ここから若干、魔物との戦いの要素も増えてきます。
フリーレンは、無事目的地でヒンメルの魂と話すことができるのでしょうか。
毎回楽しみです。
概要
漫画 | |
原作 | 山田鐘人 |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 少年サンデーコミックス |
既刊数 | 12巻(2023年12月現在) |
アニメ | |
原作・作画 | 山田鐘人・アベツカサ |
放送局 | 日本テレビ系列 |
放送開始 | 2023年9月~現在第26話まで放送中 |
ミニアニメ | |
原作・作画 | 山田鐘人・アベツカサ |
配信サイト | You Yube ・X・TikTok |
配信日 | 2023年10月~ 現在第10回まで放送中 |
あらすじ
10年に及ぶ冒険の末、魔王を倒した人族の勇者ヒンメル・僧侶ハイター、ドワーフ族の戦士アイゼンとエルフの魔法使いフリーレン。
魔王を倒し聖都に戻ったフリーレンとヒンメルらは英雄として迎えられる。
フリーレンらは10年の冒険を振り返りながら、50年に1度のエーラ流星を見る。そして、50年後、エーラ流星をみんなでみることを約束し、フリーレンは1人、魔法収集の旅にでます。
ヒンメルらが見送るなか、「100年くらい諸国をまわってくるよ。」と言ったフリーレンの言葉に、ヒンメルらは、長寿のエルフの時間の感覚の違いを改めて知ります。
50年後、約束通りヒンメルらと再会を果たしたフリーレン。
年老いてひげのおじいさんとなったヒンメルを見てフリーレンは驚きを隠せません。
50年という月日は人族にとっては長い長い時間、フリーレンは年老いたヒンメルたちを見て老いを実感します。
再び4人は集まり約束どおりエーラ流星がきれいに見える場所を目指して1週間の短い冒険にでます。
旅の道中、ヒンメルらは魔王と戦った冒険の思い出に浸りながら目的地へと。
エーラ流星を見た後、しばらくしてヒンメルが亡くなりますが、葬儀で涙を流さなかったことから参列者から「悲しい顔一つしない。薄情者」と陰口をたたかれます。
1000年以上の寿命があるフリーレンにとっては、人の一生など、自分の寿命のうちのほんの少しの時間。
人間とエルフの寿命差を目の当たりにしたフリーレンは、ヒンメルの葬儀の時、「ヒンメルという人間を何ひとつ知らなかった、なぜもっと知ろう。」と思わなかったんだろうと涙ながらに後悔し、ヒンメルたちとの思い出を胸に、魔法収集と「人間を知る旅」に出ることを決意します。
20年後、聖都に立ち寄りハイターを訪ねた。
ハイターはフェルンという少女と暮らしていた。
フェルンが自殺しようとしていたのを思いとどまらせたのがハイターで、フェルンの面倒を見ていた。
ハイターから魔法使いの素質がある「フェルン」を弟子にとお願いされましたが、フリーレンは「友人から預かった人を戦場で死なせるわけにはいかない。」と断ります。
それではと、ハイターは魔導書の解読の合間にフェルンに魔法を教えてやって欲しいと頼まれ、引き受けることにしたのでした。
4年の際月を経たある日、ハイターが倒れます。
ハイターには時間がないと悟ったフェルンは魔法に打ち込みます。
そして、魔導書の解読が終わり、フェルンが一人前の魔法使いとなった時、ハイターは逝ってしまいます。
最期に「もう。足手まといではありませんね。」と言われ、フェルンを旅に連れて行くことを約束し、ハイターの最後を見送った後二人で旅にでるのでした。
フリーレンとフェルンは旅をしながら人との関りを持ち、人を理解していきます。
フェルンは、フリーレンから魔法を教わりながら、一人前の魔法使いへと成長しフリーレンの片腕となるまでに。
フリーレンは、30年ぶりにアイゼンに会い、伝説の魔法使いフランメの手記を手に入れ手記に記されていた「死者の魂と対話できる場所」オレオールでヒンメルと再会するという新たな目的のもと、アイゼンの弟子シュタルクを仲間に迎えともにオレオールを目指して旅を始める。
主なキャラクター
フリーレン
年齢不詳(千歳以上)
種族:エルフ
魔法であれば何でも興味をもつ
どうでもいい魔法を収集することに意欲を燃やしている
感情を表にだすことはない
ずぼらで朝起きられない
フェルン
年齢:不詳
種族:人族
戦災孤児でハイターに育てられる
フリーレンの弟子として魔法を学ぶ
フリーレンと旅を共にし、時にはフ
リーレンの母親のように世話をする
戦闘時はフリーレンの片腕
ヒンメル
種族:人族
年齢:不詳
魔王を倒したフリーレンのパーティの
勇者
仲間思いでナルシスト
自称イケメン
ハイター
種族:人族
年齢:不詳
魔王を倒したフリーレンのパーティーの
僧侶。回復系魔法が得意
酒好きでなまぐさ坊主と言われている
フェルンの育ての親
アイゼン
種族:ドワーフ族
年齢:不詳
魔王を倒したフリーレンのパーティーの
戦士
パーティーでは前衛を務める
寡黙で突っ込み役
シュタルクの師匠
シュタルク
種族:人族
年齢:不詳
フリーレン、フェルンと共に旅をしオレオールを目指す
アイゼンの弟子
子供のような性格で、臆病ながら戦闘力は高くいが、自分に自信がなく、自分の本当の力を自覚していない。
前衛を務める
フランメ
種族:人族
年齢:不詳
1,000年以上前の人物
英雄とされる大魔法使い
フリーレンの師匠
(画像出展:葬送のフリーレン公式)
フリーレンが魔法を集める理由は?
ヒンメルらとの冒険の途中、花を出す魔法を使った時、ヒンメルがほめてくれた。
そのことがよほどうれしかったのでしょう。それから、魔法を集めだしたということです。
みどころ
1. 長寿のエルフが人間を知る旅で精神的にも成長する
千年以上生きるエルフの魔法使い・フリーレンは、かつて勇者ヒンメルと共に魔王を倒しました。しかし、人間とエルフの寿命差はあまりにも大きく、ヒンメルはすでに亡くなってしまいます。彼の死をきっかけに、人と深く関わらず関心も持たなかったフリーレンは「人」を知る旅に出ることを決意します。
旅を通して、フリーレンは様々な人と出会い、別れを経験します。人間とは異なる価値観や文化、そして人生の儚さを目の当たりにし、少しずつ「人」を知ることで、感情を豊かにしていきます。
2. 個性豊かなキャラクターたち
フリーレンの旅には、様々なキャラクターが登場します。
個性豊かなキャラクターたちの掛け合いは、コミカルで魅力的です。
3. 心温まるエピソード
フリーレンの旅は、感動的なエピソードの連続です。
- ヒンメルとの思い出を振り返るエピソード
- 人生の儚さを知るエピソード
- 新たな仲間との出会いと別れ
これらのエピソードは、私たちに人生の大切さを教えてくれます。
4. 美しい映像と音楽
アニメ「葬送のフリーレン」は、美しい映像と音楽も魅力の一つです。
- 風景描写
- キャラクターデザイン
- 音楽
これらの要素が、作品の世界観をより一層美しく表現しています。
5. 原作ファンも納得のクオリティ
アニメ「葬送のフリーレン」は、原作ファンからも高い評価を得ています。
- 原作のストーリーを忠実に再現
- 原作の魅力を最大限に引き出す
原作ファンも納得のクオリティです。
6. ヒンメルの言葉
ヒンメルとの回想シーンが毎回のように登場し、その場面でのヒンメルの言葉がフリーレンの心をより豊かにしてくれます。
名言ですので、かみしめてご覧ください。
PV/楽曲
PV第1弾
第2弾
第3弾
PV第4弾
PV第5弾
第1クールOP【歌:YOASOBI 曲:勇者】
第1クールED【歌:milet 曲:Anytime Anywhere】
第2クールOP【歌:ヨルシカ 曲:晴れる】
第2クール特別ED【歌:milet 曲:bliss】
ミニアニメ
YouTubeなどでみることができるミニアニメ「●●の魔法」
フリーレンが集めた特に意味のない魔法をミニアニメで紹介するものです。
可愛いので是非見てください。
下記リンクをクリックすればみることができます。
まとめ
この物語は、通常、魔王を倒すために戦うパティーが魔王を倒すまでの過程を描くというのが通例ですが、魔王を討伐した後の物語です。
1000年以上の寿命があるエルフが高々100年の寿命しかない人と関わるなかで、時間の壁を乗り越えて、多くの人との出会い、別れを通じ、人と関わることに関心をもち、人の心がわかるように成長していく物語です。
毎回いろんなエピソードがあり、次の展開に目が離せないストーリーも魅力的です。
ヒンメルとの回想シーンのヒンメルが話す名言も心を打つ感動的なセリフですので聞き逃さないようにしていただきたいですね。
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